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小泉悟 / Satoru KOIZUMI

2017. 7.14(Fri.) - 7.29(Sat.)

11:00 - 19:00(closed on Mon., Sun.&Public Holiday)

 

Opening Reception 7.14(Fri.)18:00-20:00


作品達の家で -けもののすみか-

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小泉悟 作品集『作品達の家で -けもののすみか-』より 撮影:内田伸一郎

小泉悟 作品集『作品達の家で -けもののすみか-』より 撮影:内田伸一郎

小泉悟 作品集『作品達の家で -けもののすみか-』より 撮影:内田伸一郎

スペクトラム -アラビアオリックス-, 2017, H139.5 × W72 × D28 cm, woodcarving, polychrome, resin

撮影:内田伸一郎

小泉悟 作品集『作品達の家で -けもののすみか-』(発行:赤々舎)
2,800円+税 / 27 x 22 cm / 104ページ / ISBN:978-4-86541-066-2

MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1

 この度、メグミオギタギャラリーでは小泉悟 初作品集「作品達の家で -けもののすみか-」の刊行を記念し第4回目となる個展を開催致します。
1983年生まれの小泉悟は2009年に沖縄県立大学大学院の彫刻専修を修了し、現在は沖縄を制作の拠点としています。
近年では、アート台北等、著名なアートフェアで完売を記録し活動の場を世界に広げており、今後ますます活躍が期待される若手彫刻家の一人です。

 小泉は、動物と人間をモチーフにその両者を組み合わせ、まるで着ぐるみのように動物の表皮を被った人物像を発表してきました。
純粋無垢な少年のようなかわいらしさを含んでいるその表情は、孤独や不安を感じさせる愁いに沈んだ表情も併せ持っています。
それは高度に文明化した社会において、人間が失いつつある動物としての野生的本能との狭間で揺れ動き、迷いながらも今を生きようとする私たちの姿と重なります。また未熟さ、非力さの裏返しでもある「かわいい」が評価される現状の文化を飲み込み、あえて「かわいらしさ」を逆手に取って武器として身に纏おうとする現代人の姿を垣間みることができます。
 小泉は不安や孤独を内包している現代の状況を、作品を通して表出させることで、逆説的に自然、動物、人間や社会のつながりの重みを表現しているのです。

 彫刻家 小泉悟 初の作品集「作品達の家で -けもののすみか-」(発行:赤々舎)の出版を記念して開催される今展では、新作「スペクトラム -アラビアオリックス-」を含む作品と、作品集の撮影を担当した内田伸一郎の写真作品を展示致します。

 作品との偶然の出会いから、気に入られ家に連れ帰ってもらう作品達の"かわいらしさ"、しかし作品また作家として生き残る為に、必然的に野生の生存本能により家について行く"したたかさ"の両面を小泉作品から感じとってもらえるかと思います。

 作品集「作品達の家で -けもののすみか-」は日本各地、また台湾を巡り、小泉悟作品の所有者の家またオフィス等に作品が展示されている風景を収めた本です。
 会場にて作品集の販売(2,800円+税 / 27 x 22mm / 104ページ / ISBN:978-4-86541-066-2)も行います。ぜひご期待ください。

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