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Showcase MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座5-4-14銀成ビル4F

この度メグミオギタギャラリーでは、8人の作家のグループ展"showcase"を開催致します。
2007年、メグミオギタギャラリーは銀座ソニー通りに面した古めかしい小さなビルの一室からスタートしました。2010年、銀座2丁目に地下スペースを開廊した事を機に同空間はshowcase(ショウケース)に名称を改め、国内外の気鋭の現代作家を紹介し続けてきました。showcaseという名前には、宝石が密やかに眠っている宝箱のような特別な空間という意味が込められています。

アーティストが作品の創作に向かう動機は、美術史、あるいは絵画・彫刻という概念への挑戦、ひたすらに手を動かし続けずにはいられない創造への純粋欲求、人間が世界から受け取る物語を可視化する手段と様々ですが、メグミオギタギャラリーが紹介してきた作家に一貫して共通しているのはものづくりに対するこだわりです。
ものづくりへのこだわりとは、技法との一体感や作品の細部にいたるまでの質の高い仕上がりのことだけではなく、極限まで自我を排し黙々と創作に向かうひたむきな姿勢から立ち上るものです。

今展は、設立10周年を目前に、改めてメグミオギタギャラリーの理念を感じて頂くべく、showcaseを通し活躍の場を広げて来た8人の日本人作家の全て最新作を含む構成となります。

 大谷一生は、敢えて難解さを排除したポップなタッチの動物をモチーフに、友愛と融合の表現を追求します。
 蝸牛あやは、太古の昔から続く祈りの象徴としての刺繍の本質を、洗練された詩的な表現で現代に蘇らせます。
 小泉悟は、動物の表皮を被った温もりある木彫の人物像を通し、自然、動物、人間や社会のつながりの重みや尊さを表現しています。
 竹谷満は、身を焦がし続ける制作衝動の赴くままに、あらゆる対象を作家オリジナルのキャラクターのように変換した独創性溢れる作品を創り続けています。
 土屋仁応は、伝統的な仏像彫刻の技法と独自の彩色で創られた静謐で神秘的な動植物の木彫作品を通し、自然への畏敬の念と、生命あることの喜びを伝えています。
 中村ケンゴは現代社会や大衆文化を想起させるイメージを引用しながら、美術史を遡り「日本画」概念成立の問題に迫る、現代日本を代表する作家のひとりです。
 根本寛子は白亜地の繊細な技法を使いこなし、人形たちが語りかける想像の物語世界にリアリティを与えます。
 伏黒歩は油彩画家としてキャリアをスタートさせ、現在は絵画表現の先を追求した結果生み出された粘土の立体画によるシュールな魅力溢れる世界観で広く注目を集めています。

showcaseの空間を通じ、長きに渡り各々の作家の成長を見守ってきて下さった方にも、新たな表現の形を求めて最近お越し下さる様になった方にとっても、宝物のような作品と現代作家の生きた表現をお楽しみ頂く機会となれば幸いです。

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