top of page
Home 中村_1000.jpg

かたちのことば、絵のこころ。

中村ケンゴ

現代社会を表象するユニークな日本画を制作する中村ケンゴの個展を開催。ひらがなをモチーフに視覚と言葉の関係を探る絵画シリーズ「ひらがな ぺいんてぃんぐ」の集大成として、新作絵画約9点に加え、生活用品を支持体として用いた作品約5点を展示します。

この度メグミオギタギャラリーでは、中村ケンゴ個展「かたちのことば、絵のこころ。」を開催いたします。中村は1969年大阪に生まれ、多摩美術大学・大学院にて日本画を専攻、以後東京を拠点に活動しています。Eメールで使われる顔文字、マンガの吹き出しやキャラクターのシルエットなど、現代社会を表象するモチーフや、美術史上のさまざまなイメージを用いたユニークな絵画を制作してきました。主な展覧会に、美術館初個展「モダン・ジャパニーズ・ジャパニーズ=スタイル・ペインティング 1994-2014」(静岡県・掛川市二の丸美術館、2015)、同時開催した2つの個展「モダン・ラヴァーズ」「JAPANS」(メグミオギタギャラリー、2018)、台湾での個展(AKIギャラリー、2021、2024)、グループ展「模造風景」への出品(台湾・関渡美術館、2021)などがあります。

中村は、おもちゃ箱に印刷されていたカエルのイラストを引用した「ジャパニーズ・フロッグ」や、Eメールなどで用いられる日本の顔文字を解体・再構成した「心文一致」など、サンプリングやリミックスといった現代的な手法を、和紙に岩絵具で描く伝統的な日本画の技法と融合させることで、モダニズムにおいて絶対視されてきたオリジナリティの価値を問い直す作品を発表してきました。とりわけ、手塚治虫のマンガから無名の群衆のシルエットを抽出し、それらを文様のように再構成した「自分以外」には、主体と客体、生命と非生命、具象と抽象といった二元論的な枠組みを、匿名性という視点から乗り越えようとする試みが見られます。このように中村は、1990年代から2000年代にかけて、ポップカルチャーと日本の伝統的な技法を接続する作品を展開してきました。近年は、日本画という概念そのものを問い直すなかで、東アジアと近代美術との関係への関心を深めています。そうした思索のなかから生まれたのが、ここ数年取り組んできた新シリーズ「ひらがな ぺいんてぃんぐ」です。最近のいくつかの展覧会で発表を重ねてきたシリーズですが、東京では7年半ぶりとなる個展は、その集大成となるでしょう。

 

アーティストステートメント:
ここ3年ほど取り組んできた、ひらがなをモチーフとする新しい絵画シリーズ「ひらがな ぺいんてぃんぐ」の集大成となる個展です。

「ひらがな ぺいんてぃんぐ」とは、ひらがなの柔らかな形を組み合わせて抽象絵画へと展開し、視覚と言葉の関係を探る試みです。日本画を学んだ私にとって、このシリーズは、近代絵画と書画の関係をあらためて問い直す実践でもあります。画面に現れるひらがなは、線として書かれたものではなく、背景を塗り残した「地」として浮かび上がります。つまりこれは「書」ではなく、絵画として現れる文字、すなわち「ペインティング」です。

この「ペインティング」のなかで、ひらがなは画面を構成する一つの要素として扱われます。しかし、その形は完全な抽象へと解体されることはありません。文字はときに読めてしまい、意味の気配を残し続けます。文字(書)は意味を担う線であり、絵画は意味から自由な色とかたちである、そのような単純な対立は、ここでは成り立ちません。「読んでしまう」ことと、「絵画として見る」ことのあいだに生まれる揺らぎこそ、本展が探ろうとしている主題です。

また、本展では、IKEAや無印良品の生活用品を支持体として用いた同シリーズの作品も発表します。身近な工業製品を支持体とするこれらの作品は、「民藝」を今日的な視点から読み替えながら、私自身の日常生活を起点として生まれた表現でもあります。
ー中村ケンゴ

2026年9月25日(金)–10月17日(土)

12:00–18:00
日曜・月曜 休廊
オープニングレセプション:9月25日(金) 18:00–20:00

メグミオギタギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-9 デュープレックス銀座タワー8/14 B1
03-3248-3405
info@megumiogita.com

風の_500.jpg

風の
2026
44 x 160 cm
Mineral pigment, pigment and acrylic on Japanese paper mounted on wood panel (framed)
Photo by Yukihiro Sugimori

人は自ら思い描いた通りの人間になる

2026

65.2 x 65.2 cm

Mineral pigment, pigment and acrylic on Japanese paper mounted on wood panel (framed)

人は自ら思い描いた通りの人間になる_500.jpg
強い人々は、強い指導者を必要としない_500.jpg

強い人々は、強い指導者を必要としない

2026

31 x 21 x 6 cm

Mineral pigment, pigment and acrylic on Japanese paper mounted on MUJI’s bamboo dustpan

©2026 MEGUMI OGITA GALLERY All Rights Reserved.

8-14-9 B1 Ginza Chuo-ku Tokyo 104-0061 Japan

  • ogp
  • ブラックInstagramのアイコン
  • Youtube
  • ブラックTwitterのアイコン
bottom of page