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​枝に伝える / Conveyance to Branches

この度メグミオギタギャラリーでは、田中福男個展「枝に伝える」を開催致します。理化学ガラスという透明度の高い耐熱性のガラスを使用して制作する田中は、ガラス工芸の専門学校で学んだ後、現在は “Topnoch”(トップノッチ)というブランド名で作品を発表しています。2021年3月に弊廊にて開催した土屋仁応彫刻展「キメラ」では、木彫作品のガラスの玉眼を担当し、白眼・虹彩・瞳孔によって見つめる瞳を表現しました。

高度な技術を要する理化学ガラスの研究を続けた田中は、「インサイドアウト」と呼ばれる技法を用い、自由自在に可憐で繊細な作品を制作します。棒状のガラスの外側に点で打った別のガラスをバーナーで熱し、それが溶けて内側に入っていく過程で様々な模様に変化し、全体の成形と同時に作家の想像する世界を生み出します。独特の色彩は、多彩な色ガラスと気化蒸着させた純金、純銀などの金属を複雑に重ねて作られるものです。その作品は雪の結晶や網目の葉脈、貝殻の螺旋、蜂の巣のハニカム構造など、人間の手が加わることなく、ある法則によってこの世に存在する、自然的かつ普遍的な美を彷彿とさせます。

今展では今までの流れを汲み、ガラスの中に花を咲かせるように、内側への凝縮を表現した新作約60点、一方全く新たな試みとして、外へ広がる形を探求、具現化した作品を2-3点展示致します。風雨にも耐える庭の木々の姿に触発された田中は、イメージと構造により外へ外へとガラスを繋ぐことを思い立ちます。新作 “Selfish” について、作家は「力が外へ向かうことで自重に耐えられない部分が出てくるとしても、ガラスに意志を持たせるように自由に素直に溶かし、増殖させていけば自ずと成形され、自身のイデアに変貌するかもしれない。その分岐、分枝の先には理化学ガラスでしか出来ない表現があるのかもしれない。」とコメントを寄せています。ガラス作家として更なる可能性を追求した意欲作にご期待下さい。

また、弊廊にて土屋仁応個展「進化論」も同時開催致します。
 

Dates

2022.11.18(金) - 12.10(土)

12:00 - 18:00  

日・月・祝 休廊

メグミオギタギャラリー

〒104-0061
東京都中央区銀座2-16-12 銀座大塚ビルB1

*新型コロナウイルス感染症対策のため、混雑

時にご入場をお待ち頂く場合がございます。

田中福男 / Fukuo Tanaka
枝に伝える

会場 : メグミオギタギャラリー

東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1 03-3248-3405

会期 : 2022年11月18日(金)- 12月10日(土) 12:00 - 18:00
休廊日 : 日・月・祝

この度メグミオギタギャラリーでは、田中福男ガラス展「枝に伝える」を開催致します。

理化学ガラスという透明度の高い耐熱性のガラスを使用して制作する田中は、ガラス工芸の専門学校で学んだ後、現在は「Topnoch(トップノッチ)」というブランド名で作品を発表しています。昨年3月に弊廊にて開催した土屋仁応彫刻展「キメラ」では、木彫作品のガラスの玉眼を担当し、白眼・虹彩・瞳孔によって見つめる瞳を表現 しました。

高度な技術を要する理化学ガラスの技法研究と制作を続けた田中は、「インサイドアウト」と呼ばれる技法を用い、自由自在に可憐で繊細な作品を制作します。形を作ってからクリアガラスを被せるのではなく、棒状のガラスの外側に点で打った別のガ ラスをバーナーで熱し、それらが溶けて内側に入っていく過程で様々な模様に変化し、全体の成形と同時に作家のイメージする世界を生み出します。独特の色彩は、多彩な色ガラスと気化蒸着させた純金、純銀などの金属を複雑に重ねて作られるもの です。

今展では今までの流れを汲み、ガラスの中に花を咲かせるように、内側への凝縮を表現した新作約 60点、一方全く新たな試みとして、外へ広がる形を探求、具現化した意欲作を3-4点展示致します。

また、弊廊にて土屋仁応個展「進化論」も同時開催致します。

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