Video and music: Yukihiro Sugimori
緑光生活
岩月ユキノ
ありふれた日常の観察を通して、生活の中の理想をみずみずしく表現する画家・岩月ユキノの個展を開催。慌ただしい日々の中に置き忘れた、ささやかな喜びを再発見させてくれるような油彩画の新作14点を展示します。
この度メグミオギタギャラリーでは、岩月ユキノ個展「緑光生活」を開催いたします。岩月は、1998年に金沢美術工芸大学視覚デザイン科を卒業し、以後愛知県にて油彩画を中心に制作、国内での個展の他、2019年にはニューヨークやイタリア・ヴェネツィアで作品が展示されるなど、精力的に活動を続けています。ありふれた日常に魅せられた岩月にとって、色や形、眼前に広がる風景は生の実感を伴う信頼の対象であり、その観察を通して生活の中の理想をみずみずしく表現しています。また柔らかに描かれた対象物は、ふと心に留まった日常の一場面を物語に変え、鑑賞者を作品世界に引き込みます。そこには、慌ただしい日々の中に置き忘れた、ささやかな喜びの再発見があります。また心地よい余韻と共に、何度でも作品を鑑賞したいと思わせるような独創性も際立っています。これは植物を育てながら、自身の作品に近い生活を送る岩月だからこそ持ち得る視点の力と言えます。
本展にて岩月は、森羅万象の法則に沿うことで、極めて調和の取れた世界を提示しています。「部屋」や「家」など、長らく取り組んできたシリーズに加え、緑と光を軸に新たなモチーフを開拓し、その作品は無限の広がりを見せています。また、対象を絞って描くことで作品毎に深みが増し、優しい木漏れ日、窓から射す外光、明快な光と影、効果的な反射光など、光に限っても実に多様な表現に驚かされます。約3年ぶりの開催となる個展にて、岩月がたどり着いた新境地をぜひご覧ください。
いつも緑にかこまれていたい。
そういう本能的欲求のようなものがある。
そして朝が来たら外に出て光を浴びたい。
そうしないと何となく調子が出ない。
植物が光を求めるように私も無意識に光を求めているのだろうか。
考えてみれば人も自然の一部なのだから当然の欲求なのかもしれない。
–岩月ユキノ
Dates
2025年10月24日(金)–11月15日(土)
12:00-18:00
日曜・月曜・祝日 休廊
オープニングレセプション
10月24日(金) 17:00-19:00
作家が在廊予定
メグミオギタギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-9
デュープレックス銀座タワー8/14 B1
03-3248-3405
info@megumiogita.com

踊り場
2024
60.6 x 72.7 cm
Oil on canvas
画家の家
2023
45.5 x 65.2 cm
Oil on canvas


冬の村
2025
72.7 x 91 cm
Oil on canvas