サディー・レベッカ・スターン(b.1985) の新作絵画展「GREEKING　文字化け」をメグミオギタギャラリー プロジェクトルームにて開催します。

　アメリカ南部ノースカロライナ州出身の、サディ・レベッカ・スターン(b.1985)は、現在NYを拠点に活躍する気鋭の女性アーティストです。　
　2011年にメグミオギタギャラリーで開催された初個展では、自身の生まれ故郷でもある山々に閉ざされた土地特有の言語や神話、罪の意識の残る広大な土地の中で培った記憶を、薄暗く秘密めいた気配を感じさせる独特のタッチで描き話題を呼びました。
　2014年には、何気ない日常風景に異質なローマ彫刻を介入させることで慣れ親しんだ空間を変形させた形而上絵画のシリーズを発表しました。
神話を通して語られている「母」「愛」あるいは「喪失」といったエッセンスが、全て人間の本質に根ざしたものであることを確信したスターンは、更にそのテーマを深め今回のシリーズへと繋がって行きました。

　今展ではメトロポリタン美術館のローマ彫刻をメタファーに、ギリシャ神話が日本神話へ与えた影響をテーマにした約10点の油彩画と、ロランバルトの“punctum(点紋)” から着想を得た樹脂作品を4点出品します。
　約1年半ぶりとなるサディ・レベッカ・スターンの新作絵画の数々に、是非ご期待下さい。