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ライアン•スー / Ryan Su
2017. 11.17(Fri.) - 12.9(Sat.) 

11:00 - 19:00(closed on Mon., Sun. & Public Holiday)


Opening Reception 11.17(Fri.) 17:30-19:30

夜的時代 Times of night

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The breath of the wild 2017, 130 x 162 cm, acrylic on canvas

雪之音 2017, 27.3 x 22 cm, acrylic on canvas

春之庭 2017, 22 x 27.3 cm, acrylic on canvas

MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1

この度メグミオギタギャラリーでは、11月17日から12月9日まで、台湾出身のアーティスト、ライアン・スーによる新作個展「夜的時代 Times of night」を開催致します。
 ライアン・スー(b.1979, 台北)は国立台湾芸術大学を卒業後、Tunghai大学で修士課程を修了し、現在は台北の公共芸術施設Banqiao 435 Art Zoneを制作拠点として精力的に活動を続けています。

 アジア圏の現代作家として、ライアン・スーはこれまで美の概念を占有してきた西洋絵画の価値観に一石を投じています。
 神話や聖書の世界観と共に発展してきた西洋の油絵に対し、中国の伝統絵画は吉祥図に見られるように、自然やモノに意味を持たせながら発展してきました。ライアンは東洋的な伝統を重んじる感性とアニミズム的な自然観で、自身が描く対象ひとつひとつに意味を持たせながら構図を作り上げていきます。

 また、ライアンの描く動物達は思わず「可愛い」と口にしてしまうような愛くるしい表情が特徴的です。“かわいい / Kawaii”という言葉はすでに世界共通語となりつつありますが、歴史的、文化的にも日本と特異な親密さを分かち合い、豊かな多民族国家である台湾から生まれた「可愛さ」は、西洋的美的感覚がイニシアティブを握っている過酷な絵画の世界で生き抜くためのアドバンテージでもあるのです。

 白と黒の根源的な色彩のみを使い描かれたモチーフは、水墨画と同じく破筆を用いて制作されています。
太古の昔より現在に至るまで人々は、動物に対してフクロウなら智慧、虎は権威、植物であれば花言葉、といった特別な意味を持たせてきました。人々は衣服などに幸運や願いのシンボルとしての動物や植物などを組み合わせ、自身の守護神として生活の一部に取り入れながら生をつないできました。

 今展では、ライアンの作品の中心的なモチーフである動物が、自然風景の中に佇んでいたり、樹木を描いた作品もあり、その世界感がさらなる展開を見せています。
背景は黒の闇、水や木、生き物は白で光の集積で描かれています。一見夜を描きながらも対象のモチーフは光であり、相反するものを一つの画面に描き、朝と夜、生と死を繰り返す世界の摂理が表されています。大小様々なサイズ(0~100号)の新作絵画、約15点を展示する予定です。
 ライアン・スー 新作個展「夜的時代 Times of night」に是非ご期待ください。

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