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鯉江良二 / Ryoji Koie
2016. 7.8(Fri.) - 7.23(Sat.)

11:00 - 19:00(closed on Mon., Sun. & Public Holiday)

Opening Reception 8.30 (Fri.) 17:30-19:30
 

つちからつちへ 2 / earth to earth 2

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"Return to earth (detail)" 36x35x10cm, ceramics

"drawing" 60x90.2cm, mixed media

MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1

この度メグミオギタギャラリーでは現代陶芸の巨匠・鯉江良二の作品を総括する「つちからつちへ」展の第二弾となる個展「つちからつちへ 2」を開催致します。

  鯉江良二 (b.1938) は常滑市に生まれ、高校卒業後に市立陶芸研究所に就職しました。仕事により右手指二本の第一関節を失うも、1966年に自立するまでの間に現代日本陶芸展や朝日陶芸展に出品し入賞を果たします。 1970年代前後からは、必ずしも焼成にこだわらない手法を用いて制作された<マスク>や、新たな生への転生を唱った<土に還る>シリーズで現代美術家としてのプレゼンスを明らかにしました。72年には第3回バロリス国際陶芸ビエンナーレ展で国際名誉大賞を受賞します。
 また、鯉江は「チェルノブイリシリーズ」等、反戦・反核を題材とした作品を数多く制作していることでも知られています。 その後もアメリカをはじめオーストラリア、スペイン、韓国など世界10数ヵ国でワークショップや展覧会を開催し、国際的な陶芸家として活躍し続けてきました。

 2015年7月に器を中心に発表した第一弾を経て、今展はオブジェなど器以外の作品群に焦点をあてることで、鯉江芸術の核心に迫ります。
 平面のドローイングはじめとし、型取りした自らの顔を衛生陶器を粉にした「シェルベン」で焼き固めた「土に還る」シリーズを中心とした約30点の構成でお送りします。
「土に還る」は、鯉江がそれまで受けていた走泥社の影響から完全に脱し、揺るぎない「鯉江良二」のスタイルへ向かって行く分岐点となった、1971年から続く彼の代表作です。
 己の芸術に突き進むために、アイデンティティの象徴とされる顔を土と一体化させたこの象徴的な作品は、鯉江良二の作陶を語る上で、彼の作家性を確固たるものとした最重要作品といっても過言ではありません。

 いかなる変化をも怖れず芸術の根源的な力を体現し、陶芸界のみならず広くアートシーンに多大な影響を及ぼし続ける鯉江芸術の真価を是非ご堪能下さい。

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