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Video and music: Yukihiro Sugimori

Mental Door

パウ・マルティネス

「本物の」現実ではできないことが、別の世界ではできるー私たち自身を反映したキャラクターを創造し、美しい悪夢的な世界観で現代社会の過剰さをユーモラスに描く、フィリピン人作家パウ・マルティネスの個展を開催します。

 

この度メグミオギタギャラリーでは、パウ・マルティネス個展 “Mental Door” を開催いたします。マルティネスは、1983年フィリピン・マニラに生まれ、現在マニラを拠点に活動しています。大胆な色彩と変異的なキャラクターを融合させた、表現主義(内面的な感情や主観的な意識を、外的な世界の歪みによって強調する手法)的な作品で知られています。フィリピン大学にて視覚コミュニケーション、カラヤーン・カレッジにて絵画を学び、2010年にマニラのウェスト・ギャラリーで開催された展覧会 “1 Billion Years” でアテネオ・アート賞を受賞しました。海外でも展覧会を開催、絵画からサウンドまで多様なメディアを扱い、「スーイジ・ワーカー」(下水道作業員)の名でノイズ音楽家としても活動しています。近年の展覧会には、シルバーレンズ・ニューヨークでの “Junk DNA”、パリのパレ・ド・トーキョーでの “City Prince/sses”、ニューヨークのピント美術館での “50 Years in Hollywood”、シルバーレンズよりアート・バーゼル香港2019への出品、ウェスト・ギャラリーでの “WXXX” などがあります。

平凡な日常と大衆文化の要素を組み合わせたマルティネスの絵画は、美しい悪夢的な世界観で、社会の過剰さを暗くユーモラスに表現しています。活動初期の彫刻的でミニマルな作風から、美術における学術的な計算を消去し、より原始的で本能的、絵画的な世界に移行してきました。近年は、インスタグラムやユーチューブの絶え間ないフィードを自身のフィルターにかけ、無意識のイメージを創造、更にジャズを思わせる即興的な手法を作品に取り入れています。その鮮やかなキャンバスは、大量消費、派手な生活、インフルエンサー文化など現代社会を色濃く反映させた、デジタル時代の風景画です。一見すると滑稽とも言えるその作品は、荒唐無稽と切実さの境界線を歩むことで、懸念すべき社会規範を鋭く指摘しています。マルティネスにとって意図的な選択であった、絵画の探求は今も尽きることがなく、彼はその喜びを、「ギターを弾くことや好きな物を食べるのと同じように古典的なもの」としています。弊廊での個展は10年ぶりの開催となり、本展では新作絵画9点を展示いたします。

アーティストステートメント 
これらの絵画は独自の世界に存在し、私たちの現代生活を反映しつつも、想像上の現実、私のフィルターを通した世界であり、今まさに起こっている情報、画像、テクノロジー、そして不条理の過剰に対処する方法として描かれています。私はスナップ写真のように、自分自身を記録するために絵を描きます。私は、「本物の」現実ではできないことが別の世界ではできる、そんな私たち自身を反映したキャラクターを創造しました。これは平凡な生活からの逃避なのです。 - パウ・マルティネス

Dates

2025年7月4日(金)-7月26日(土)

12:00-18:00

日曜・月曜・祝日 休廊

 

オープニングレセプション

7月4日(金) 18:00-20:00

作家が在廊予定

 

メグミオギタギャラリー

新住所:〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-9 デュープレックス銀座タワー8/14 B1

03-3248-3405

info@megumiogita.com

Ship of Fools_500.jpeg

Ship of Fools

2025

91.4 x 91.4 cm

Acrylic on canvas

Mental Exit

2025

76.2 x 76.2 cm

Acrylic on canvas

Mental Exit_500.jpg
Gatekeeper.jpeg

Gatekeeper

2025

71.1 x 61 cm

Acrylic on canvas

©2025 MEGUMI OGITA GALLERY All Rights Reserved.

8-14-9 B1 Ginza Chuo-ku Tokyo 104-0061 Japan

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