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板東優 / Masaru Bando
2016. 9.9(Fri.) - 10.1(Sat.)

11:00 - 19:00(closed on Mon., Sun. & Public Holiday)

 

Reception 9.9(Fri.) 17:30-19:30


彫刻家の日記 / The diary of a sculptor

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“光の塊” 2015, 162 x 130cm, oil on canvas

“かわたれどき” 2016, 130 x 194cm, oil on canvas

無題 2016, 116.7 x 91cm, oil on canvas

MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1

この度メグミオギタギャラリーでは、板東優絵画展「彫刻家の日記」を開催致します。
 ブロンズ彫刻家として知られる板東優(b.1952 帯広市)は、1972年から74年にかけて東京造形大学に在籍し、その後イタリアへ渡航し、ローマアカデミア エミリオ・グレコ教室に在学しました。
その後はイタリア、アメリカ、日本を拠点に彫刻家として活躍し続けています。

 板東優は彫刻の本質を表現するため、数十年以上、毎朝同じ時間に外に出て、夜明けと共に自然がその輪郭を露にしていく様子をキャンバスに描き留め続けてきました。
 板東にとって物質と空間の関係性を表す彫刻とは、決してフォルムだけから成っているのではなく、フォルムが内包する自然本来の動きを内側に宿すための芸術手法なのです。
 彫刻の中身を創作するために、絶え間ない自然の有機性を描き続ける行為から生み出された絵画は、人知れぬ芸術へのオマージュとして、未だかつて見た事のない絵画表現として観る者の体幹を揺さぶります。
 今展では194×130cmの大作を含めた油彩絵画と紙に描かれたドローイング計約20点を出品致します。

 彫刻家の絵とは、例えるならば人に見せる事を考えずに書かれた日記のようなものです。
板東にとって絵を描く事は、空間とモノの関係を理解するために自らに課した課題でした。数十年に及ぶ日々の作業を経て、その数は膨大なものとなり、本質を捉える描写力は格段に進歩を遂げました。見られることを前提としない、芸術家の日記として生み出された絵画たちの初々しい姿に、新鮮な驚きと感動を発見して頂けることでしょう。
 彫刻家であるより先に芸術家である板東優の「彫刻家の日記」に是非ご期待下さい。

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