根本寛子 / Hiroko Nemoto
2017. 3.31(Fri.) - 4.15(Sat.)
11:00 - 19:00(closed on Mon., Sun.&Public Holiday
Opening Reception 3.31(Fri.) 17:30-19:30
water mirror
scent of lilac, 2017, 36.5 x 36.5 cm, oil on wood panel with chalk ground
やさしい音色, 2016, 41 x 33 cm, oil on wood panel with chalk ground
MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1
この度メグミオギタギャラリーでは、根本寛子新作絵画展「water mirror」を開催致します。根本寛子(b.1981)は武蔵野美術大学、東京藝術大学美術学部絵画科を経て、2008年に東京藝術大学大学院美術研究科で修士課程を修了しました。
根本は白亜地の技法を用いた精緻な筆致で、実際の現実とは隣り合わせではない世界を描く根本の絵画は、時間と空間の概念、人間にとってのリアリティを根底から激しく揺さぶります。
2015年の個展では、まず物語を作り細部(表面・内面的なこと)まで世界観を認識することで、臨場感のある物語の一場面を作品を通して提示しました。しかし現在では頭の中に先行する完成のイメージへひたすら近づけていくように描いています。先に見た画像(未来)と自分(現在)との距離・溝を、制作を通し埋めていきます。
「イメージ画像がどのように頭の中で出来上がるのかは自分でも不思議に思うのですが、ふとした時に一枚の「絵」が頭に存在しています。
以前の様に物語を作りながらイメージを練るのとは違い、ひらひらと舞い降りてくるような・・・。
時期がくれば葉が落ちるように、自分の中に蓄積された日々が「絵」として形になるのかもしれません。」
今展のタイトル「water mirror」は、制作のきっかけとなるイメージ(先に見ている未来)に由来します。
自ら探すわけでもなくふとした瞬間に出会う景色-
クリアにしっかりと見えているにも関わらず、風に吹かれてしまえば一瞬にして消えて無くなる不確かな存在を確かな存在にするに為に、根本は絵筆を握り続けます。
今展では、よりものそのものの美しさを追求したハンドバックや氷面に浮かぶお城をガラスの鹿達が見守る大作を含む最新の油彩を4点、水彩を5点出品予定です。
根本寛子「water mirror」に是非ご期待ください。