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伏黒歩 / Ayumu Fushiguro

2017. 6.9(Fri.) - 7.1(Sat.)

11:00 - 19:00(closed on Mon., Sun. & Public Holiday)

 

Opening Reception 6.9(Fri.) 17:30-19:30


飛べないかたち

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Fig.1 untitled 2016, 42 x 34.5 cm, watercolor on paper 

Fig.2 untitled 2016, 22 x 27.5 cm, acrylic and spray on canvas

Fig.3 untitled 2016, 65 x 53 cm, acrylic and spray on canvas

Fig.4 untitled 2016, 65 x 53 cm, acrylic and spray on canvas

MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1

 この度、2011年のメグミオギタギャラリーでの個展から精力的に発表を続け、近年多数のアーティストやクリエイターにインスピレーションを与えている伏黒歩の第6回目となる新作個展「飛べないかたち」を開催致します。
 伏黒歩(1977年生)は2003年に多摩美術大学絵画学科版画専攻を卒業し、鳥や花、木の根といった対象のシルエットを単色の色面を重ねて描く、夜の暗闇に浮かび上がる影絵のような作風の油彩を中心に発表を重ねてきました。

 最初に完成構図を見据え制作するのではなく、キャンバスに向かい筆やパレットナイフを動かし、流動的に作品を作り上げる伏黒は、2013年より油絵具でキャンバスに描く行為同様、陶芸の粘土を絵具と同等に扱い生み出した陶の立体作品、“立体画”を発表しました。
 そして、集成となった2016年の個展「2011-2016 Featuring Birds」において絵画表現と陶の立体作品の相互の融合を試み、伏黒作品を象徴する鳥の造形は、直接的なシルエットから相互の表現が溶け合った塊のような抽象性の高い表現へと変化していきました。

 さらにその可能性を押し進めた今展では、陶の立体作品や油彩作品の他、水彩作品から着想を得て、アクリル絵具とスプレーを使用し、にじみや絵具のテクスチャーをキャンバスに変換した新たな技法に挑戦した平面作品を展示します。
 今展の「untitled」(Fig.1)では、もはや鳥は置物のようになり静物画のように静かに佇んでいます。鳥であって鳥でない作品からは、絵画の中のモチーフが何を意味するかを考えさせる問題を提起します。
 また「untitled」(Fig.2)はさらに鳥の輪郭も曖昧になり背景と同化し捏ねられていく粘土のように形を失いながら、瞬間を捉える描写ではなく、焼物か古代の壁画を思わせるような永遠のエネルギーがうごめき、普遍的な命が平面に現れています。

 二次元、三次元を超越した無限の空間を感じさせる伏黒歩の新作個展「飛べないかたち」に是非ご期待下さい。

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